いつも不安で、その不安の対策を何か講じてみるものの次から次へと別の課題(不安)が襲ってくる…以前の私はよくこの思考パターンに飲み込まれることが多く、常に頭が忙しい状態にありました。今でも油断するとこの思考パターンに飲み込まれます。
一見忙しくしているように見えますが、実は脳が暇をしており、その暇つぶしのネタとして不安を引っ張ってきている…ネットで読んだ記事によると、確かそんな内容だったと思います。
いやいや、今の私は超超超忙しい、暇なんてとんでもない、家事・育児・仕事マシーン状態で、常に子供のことや夫婦関係で悩んで、日中仕事しているのに家事をしながら空いた時間は問題解決に奔走していて、自分の時間なんか持てない私が暇しているわけなんかない…記事を読んだ私は、すぐには納得ができませんでした。
でも、そのことを知って以来、自分の思考パターンを観察しているうちに納得がいくようになりました。私の思考に「問題はそのままにせず解決しなければならない」という信念のようなものがあり、むしろ自分から積極的に「解決すべき課題探し」をしていることに気が付きました。空いた時間は優先的に課題解決に充てるべきだとも無意識に思っていたように思うので、ますます脳の暇つぶしに貢献したことでしょう。「向上心」だと思っていたのが、実は「生活の粗探し」「うまくいっていない点に目を向ける」行為となっていました。日々生活の粗探しをしていれば、今生きている世界線が「不足感」に満ちたものになるのは当然だと思います。
思考が別のものに乗っ取られていれば、生活の粗探しに思考のリソースは割けられなくなり、必然と不足感に目を向ける機会が減ります。であれば、その思考を乗っ取る「別のもの」は、せっかくであれば楽しいものにしたいところです。
私はもともと音楽が趣味であり、聴くのも弾くのも好きですので、最近は心がけて音楽に触れる時間を取るようにしています。演奏に没頭している小一時間は、本当に癒しの時間です。没頭して思考が乗っ取られ、やればやるほどエネルギーが湧いてくるような趣味や習慣を見つけることをお勧めしたいと思います。
とはいえ、課題をそのままにしてよいのか…?
そこで、「その課題だと思っていることは本当に課題なのか」ふるいにかける必要がありますが、その方法については別の記事で述べたいと思います。